
2025年11月27日、福岡県行政書士会博多支部主催の研修会「行政書士のための交渉学と交渉実務」が開催されました。
今回の講師は、ウィンベル法律事務所の弁護士山口真彦 先生(通称:マッチ先生)。
実務経験に基づいた多くの具体例を交えながら、行政書士が相談業務や許認可業務で直面しうる交渉の場面について、非常にわかりやすく解説いただきました。改めて、私たちの身の回りは交渉で溢れていると実感させられる内容でした。
■ 原則立脚型交渉の重要性
講義の中心テーマとなったのは「原則立脚型交渉」。
立場の対立に目を向けるのではなく、相手と自分の“原則や利益”に焦点を当て、双方にとって納得度の高い解決策を導く交渉手法です。
行政書士が扱う業務の場面だけでなく、日常生活の多くの場面でもこの考え方は非常に有効であり、
「相手の主張の奥にある本音を見極める」「事実と感情を整理する」といった実務にも役立つ視点が得られました。
■ 会場は多くの意見交換で大盛況
講義中は、参加した先生方から次々と意見や質問が飛び交い、会場は終始活気ある雰囲気に。
実例ベースの内容だったため、参加者自身の経験と重ね合わせやすく、
「すぐに実務で使える」「自分の交渉スタイルを見直すきっかけになった」
といった声が多く聞かれました。
■ まとめ
今回の研修会は、行政書士が普段抱える“人と向き合う場面”に直結する、非常に実践的な学びの時間となりました。
交渉と聞くとネガティブなイメージを持ってしまいがちですが、感情的な対立ではなくWin-Winな関係を築くためにも
行政書士が交渉学を学ぶというのは大変意義深いと実感できる内容でした。
ご参加いただいた皆さま、そしてご講義いただいた山口真彦先生、誠にありがとうございました。

